Canon IXY DIGITAL 25 IS をレビュー。CCDセンサー特有の色味やオールドコンデジ再評価の流れを解説。スマホにはない味わいを体験できる一台です。
デジカメ黄金期の名機「Canon IXY DIGITAL 25 IS」
2000年代後半は、コンパクトデジタルカメラが最も輝いていた時代。スマートフォンがまだ普及していなかった当時、多くの人に愛用されていたのが Canon IXY DIGITAL 25 IS(2008年発売) です。
本記事では、オールドコンデジ再評価という視点から、この小さな名機をレビューしていきます。
手のひらサイズの高級感
IXY DIGITAL 25 IS の魅力のひとつが、スタイリッシュなデザイン。
メタリックなボディと丸みのあるフォルムは、まるでジュエリーのような存在感。ポケットに収まる軽快なサイズ感は、今でもスナップシューターに最適です。

CCDセンサーが生み出す独特の色味
有効1000万画素のCCDセンサーは、最新機と比べれば解像感や高感度性能は劣ります。しかし、その弱点こそがオールドコンデジの魅力。
- 空の青は深く、濃厚に写る
- 夜景では光がわずかに滲み、フィルムライクな質感に
- ハイライトが飛びやすいが、独特の柔らかさを演出
スマホの補正が効いた整った写真とは異なり、“偶然の美しさ” を写し出すのがこのカメラの面白さです。
制約が生む撮影の楽しさ
レンズは35mm相当から始まる3倍ズーム。広角不足は不便ですが、その制限が構図を工夫するきっかけになります。
また、光学式手ぶれ補正「IS」により、散歩スナップでも安心して撮影可能。ただし、液晶モニターは低解像度で、細かい確認は難しい点に注意が必要です。
実用性の限界と工夫
- バッテリー持ちは短め(予備必須)
- 純正バッテリーは入手困難、中古や互換品を利用する必要あり
- 大容量SDカードとの相性に注意
これらの制約はありますが、むしろ“道具を大切に使う感覚”を思い出させてくれるのがオールドコンデジの魅力です。
なぜオールドコンデジが再評価されるのか
近年、SNSでも「オールドコンデジ」が静かにブームになっています。その理由は明確で、スマホにはない不完全さにあります。
- ノイズが出る
- ハイライトが飛ぶ
- 解像度は最新機に及ばない
しかし、これらの欠点が独特の味わいを生み、写真に揺らぎや余白を与えてくれます。Canon IXY DIGITAL 25 IS は、その象徴的な一台だと言えるでしょう。
作例
実際の作例はこちら。Lightroomでレタッチ済みですのでご了承ください。露出、色調以外は触っていませんので雰囲気は伝わると思います。









カメラ設定のおすすめは画質を落として撮影することです。それにより最近のカメラにはないオールド感をより楽しめると思います。
総評|Canon IXY DIGITAL 25 IS が教えてくれること
Canon IXY DIGITAL 25 IS は、性能的にはすでに時代遅れのカメラです。
しかし、写真を撮る喜びや偶然の面白さを体験するには、今だからこそ価値がある一台。
「不完全だからこそ楽しい」
これこそがオールドコンデジ再評価の本質であり、IXY DIGITAL 25 IS はその魅力を体現しています。
- CCDセンサー特有の独特な色味
- 制約があるからこそ生まれる工夫と楽しさ
- スマホにはない“不完全さ”が写真に味を加える